何か作り上げる事は、楽しいことです。
つい先日、トランスによるインピーダンス変換器を製作しました。
ご存知の方も多いと思いますが、音源CDをそのままPCM非圧縮で、しかも超高速でHDDに転送出来る機器があります。
例えばnetjukeがそうですが、アンプはフルデジタル回路です。
音質は結構良いです。
しかし、もっと音が良くなるはずである。と思いました。
付属のスピーカーを使わず、JBLのL26スピーカーで聴く限り、音域は申し分ありませんが、音質はややおとなしく、これでも良いと言えば良いですが、大昔のCDプレーヤーをたくさん聴いてきた耳は欲が出ます。
ところが一部の機種を除きアナログ出力端子がなく、netjukeはBTL回路でスピーカー端子に直流電圧がかかっていて、スピーカー端子からRCAピンアナログ出力は取り出せません。(アナログ出力端子がある物もあるが、音質はそれなり)
そこで登場するのが、western electric製のインプットトランスを使った、絶縁インピーダンス変換器です。
出来上がった作品はこんな物です。
ハンドニブラとか言う金属切断道具を使い、椅子に座ったまま、使い古しのアルミケースを切取りました。
残った物はこんな部分です。
電気回路ですが、このトランスはパーマロイコア使用のインピーダンス600Ω:800Ωです。
まず、スピーカー端子からの出力を10Ωで受け、シリーズ抵抗に33Ωのソリッド抵抗を通し、1次側両端子にはんだ付けをしますが、1次側は決してグランドに落としてはなりません。
2次側は片側グランドに落とし560Ωの抵抗と0.001μFのスチロールコンデンサーを直列に入れ、RCA端子に接続して終わりです。
こうする事により、飛躍的に音が良くなる事をバラック配線状態で確認済みです。
(完成後、何度も抵抗値とコンデンサーの種類を変更しました。)
ちなみに、これに接続したアンプはsmslのsa36a(tripath IC)というデジタルアンプです。
興味のある方は、どうぞお試し下さい。
(2022.10.13 回路図修正)