TANNOY HPDについて、その9

5)コーンの芯出し(これがかなり難しい)

最近の他の方のブログを見せてもらいました。

殆どの方が、同じ方法でボイスコイルの位置決めをしています。

ですから、そちらも参考にしてください。

 

皮革エッジの場合は、エッジでの固定性がなくウレタンエッジより、より自由度があり、位置決めはダンパーの固定が最重点になります。

以下は私の古い記録ノートからの活字転載です。

所々にメモ画がありましたが、それはそのまま切取り画像にて転載いたします。

 

①まず、自然状態で360度ほぼ均等に、矢紙、エッジ、フレームとの寸法を目視でとる。


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A.B.が円周上同寸法、つまり外観均等取付をする。

②ダンパーの取付ナットを仮締めにして、ダンパーリングが抵抗のあるスライド状態にする。

③コーン紙をAの方向とBの方向とを複合的に動かし、擦れ音が発生しない様に、ダンパー外周金具をマイナスドライバーで軽くコツコツと叩きながら、ボイスコイルの芯を出す。

これは回転台を回しながら、全周に対してする。


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④ダンパーとエッジの固定の順序を逆にすると、芯が出にくい。

つまり、エッジを目視で自然状態で同芯状に固定して、次にダンパーの芯出しをすると容易にセンターが出せる。

⑤参考。

コーン紙に革エッジを貼る時、貼付けしろは3mm程度しかとれない。


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今回はここまでとします。