TANNOY HPDについて、その10

コーン紙の芯出しが完了したら、ユニット本体を伏せてコネクター端子にボイスコイルの引出し線を半田付けします。意外と忘れやすいです。

 

再度コーン側を天面に向け、最終的にボイスコイルの擦れがないかテストをします。

ここで擦れが発生したら、ダンパー押え金具を再度緩め、前項目のやり直しです。

 

OKならば、矢紙のマイナスネジを全部軽く締め、ダンパー押えナットも適度に締付けて完成です。

 

皮エッジを指先できれいな丸凸になるよう、何度も伸ばします。

出来上がった修理品はしばらくは馴染が悪いですが、使うほどによくなります。

ただ、革を柔かくする目的で革用ワックス等の使用は、かえって硬化させますのでやめたほうが良いようです。
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これでHPDのメンテナンスは終わりにします。