WE755Aのレプリカを、サウンドベース555から購入して7年が経つ。
ランドセルという小さなBOXに入れた市販品もあり、なるべく小形を目的として箱材のしっかりしたヤマハのギターアンプBOXを、オークションで2個入手した。
これはスピーカーユニットの保護を兼ねた物で、穴径と取付けネジがまったく同じ寸法であった。
ところが、最初から思っていた通りBOXの容積が足りない。
755Aレプリカを取付けた内部。
半導体アンプでのドライブも予想して、マッチングトランスが付けてある。
音質改善の試行錯誤を繰り返す事7年、遂に完成の域に達した。
まず、BOX背面に木枠を組み、容積を増やした。
背面板は既存の物で、裏内面には軽く薄い吸音材を張った。
表から見ると、こんな感じである。
さらに特に顕著な改善は、アンプを完全に取払いアンプのあった上部に板を張り、バッフルボードとの間に3mmの隙間をとった事にある。
たぶん3mm以上では、まったく異なった音になっていたであろう。
CR発振器でスイープすると、50Hzで僅かに音圧が上がる。
大昔のスピーカーシステムにあった、スリットバスレフである。
これが見事に功を奏して、著しい音質改善になった。
ドライブするアンプに、WE300Bシングルアンプ、ビーム管6AQ5プッシュプルアンプ、デジタルアンプ等いろいろと試してみたが、一番良かったのは意外にもTOPPING TP10mk4というデジタルアンプであった。
今のところ、特に不満のないスピーカーシステムが完成した。