QUAD405のメンテナンスその1

現用中のQUAD405は、かなり以前にメンテナンスをした。

電源のコンデンサーが容量抜けをして、ハム音が出たからである。

 

ついでに、基板上の焼け色の金属皮膜抵抗とケミコンもすべて交換した。

 

その詳細は次回にするとして、今回はQUAD405の電源フィルターコンデンサーの突入電流防止装置を、先に紹介したい。

 

QUAD405には10000μFのコンデンサーを2個使用している。これを同形状でELNA製(marantz表示)の36000μFx2に変更したのである。

従来、電源ON時には殆どポップノイズは無かったが、さすがに4倍近く容量がアップすると、ボッカンといったコンデンサーへの突入電流音がでる。

 

これでは、電源を入れる度にいい気持ちはしない。ましてやコンデンサーの寿命にも影響する。

アンプ内部に手を加えず、外部から、つまり電源プラグとアンプの電源コンセント間に遅延回路を入れる事にした。

回路図はこの様なものである。f:id:we300ba:20211011070534j:image

内部は混んでいるので見える所は表面のみ


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回路図の中のポジスターは、ブラウン管式iMacのシャドウマスクの電源投入時の消磁ループコイル用の物を取外した。

まあ、こんなところからいかに昔の自作品かがバレてしまうが、ポジスターは今でも単品で売っている。この回路にこだわる事なく、他にもいろいろ考えられる。

 

QUAD405の愛用者は生産後50年ほど経った今でも多く、たぶん電源コンデンサーはすべて交換済みであろう。