A級アンプとD級アンプはどう違う? M2TECHの“ロックスターシリーズ”で徹底検証!
https://www.phileweb.com/sp/review/column/202209/13/1820.html
私がD級アンプ(デジタルアンプ)を買って聴いた時、最初に感じたのがソリッドステートのA級アンプの音に似ている、という事であった。
何よりも細かい音を良く拾うところが一番似ている。
しかし、使い続けているうちに逆にその細かさが耳につき、何というか厚みがない欠点がみえ始めた。
デジタルアンプは進歩を続け、低音の不足感や周波数特性のフラット感は改善されても、やはりA級アンプには敵わない、と言うのが最終的な結論である。
小口径のスピーカーシステムでは、割と良好なマッチングであるD級アンプも中大型スピーカーではその欠点を補うのには、マッチングトランスを介在したりしてやっとの音質である。
さらに小口径スピーカーシステムとの組み合わせでは小出力でのリニアリティが悪く、ある程度大音量にする必要がある。
その点、A級アンプは大型スピーカーシステムでの微小音でも音が痩せることがなく、音の厚みも失われる事がない。
価格も桁違いであるが、その違いは誰でも分かる。
しかしそれ以上に、重量と発熱量の欠点はやはり一部のマニアに限られる。