オーディオ機器は消耗品?

最近の音楽産業は、ハード面でもソフト面でも完全に行き詰っています。

 

ハード面ではオーディオ産業が消えつつあり、それでも外資が買取ってファンドの「お小遣い」で株式上場廃止として生き延びている元国産メーカーはいまだ残っているが、販路がないのが現状である。

ユーザーも、現代はインフレ物価高政策時期で、買った製品が買った時より高く売れないと、購買意欲がない。タワマンや高級車ならば間違いなく、さんざん使って購入時より高く売れるが、オーディオ機器はそうもいかない。

インフレ物価高政策では、こうした庶民の意識により、衰退する産業が多くなりそうである。

 

一方でソフト面では、デジタルAIが進歩してバックグラウンドミュージックへのコストダウンが進行して、お粗末な音響効果が一般的である。そして極め付きは歌手がAI化されつつあり、もうルックスが売り物でなければ、AIの方が安定感があり抵抗感が全くない。

 

しかしこれはヘッドホンで聴くときに限られ、スピーカーオーディオシステムで聴く場合はやはり物足りない。

 

では現代のサブスク等のいわゆるハイレゾが一番良いかと言えば、これもオーディオ機器との整合性が悪く、あまり発展していない。

 

残念ながら、私は音楽という芸術分野そのものが衰退していくと思っている。

特に経済大国でその傾向が顕著である。

WE300Bアンプも初段を6S3Pに変更

大昔に製作したWE300Bアンプであるが、中国製300Bアンプでの初段6S3P実装結果、それぞれ一長一短はあるものの、音質が明らかに劣性となり、随分時間と費用を費やしたWE300Bアンプの意味が薄れショックである。

 

それで思い切ってWE300Bアンプにも6S3Pを載せる事にした。

ただこちらのアンプは、初段が12AU7でソケットプラグアダプターの適用はどう考えてもトラブルが起きそうである。

それでWE300Bアンプの方は初段9ピンソケット周りの配線を6S3P専用として、改造に取りかかった。

もう元の12AU7には戻せない。(細かい配線で困難である。)

 

東芝製通測用12AU7を「過去の球」と断定した根拠は、また今度とするが、時代的に遥か大昔に生産された、戦闘機用真空管には勝てなかった事になる。(個人的評価)

正確な表示は6S3P-EB(EV)で単3極管である。

f:id:we300ba:20260913091931j:image

f:id:we300ba:20260913091930j:image

f:id:we300ba:20260913091934j:image

内部の配線画像を撮る前に、早く結果が知りたいと裏蓋を止めセッティングした後で、内部画像はなく3枚目が完成後外観である。

 

音質は骨格が中国製300BアンプとWE300Bアンプは大差がなくなった。

弦楽器の分解度が上がり清々しい。

低域も締まっている。

WE300Bの方がいくらか音に艶があるが、その分繊細感は落ちる。

 

6S3P周りの回路定数とEp.Rkはほぼ同じに設定してある。

 

またスピーカーであるが、WE300BにはTANNOYのHPDが中国製300BにはJBLのL26が常時接続してある。

これも相互接続変えをしたが、どちらのアンプもJBLの方が良好と言える。但しTANNOYの方が若干響きに優り、その分、分解能が落ちる。

 

なお音源はnetjukePCMで、ジャンルは短時間で比較のしやすいフルオーケストラの歌謡曲カラオケ版である。

 

 

 

 

 

 

6SN7パラ接続代用 単3極管6S3P

先日の単3極管6S3Pの実験の続きである。

今日は露出したMT管9ピンソケットからクリップコードを引き出し、テスターでEp.Ekを測りながら追込んでいった。

3回目で、Ep=130V  Ek=2.40V  Rkは

内蔵既定2.2KΩにクリップで挟んだ抵抗は2.0KΩ、(パラ値1.05KΩ)という結果が出て、早速音を出してみた。

 

これはいける!と直感した。

音楽を聴き続けると、弦楽器がきれいに出ている。透明感もあり、このシャーシの始まりであるEL34のUL接続、EL34の3結、300B-6SN7、300B-6J51P、の中で最も良い音である。ずば抜けて良好な音が出ている。

 

因みに6S3Pの負荷抵抗値は68KΩである。

 

このアンプの製作はこれで終わりになると思うが、Rkの合成抵抗値を底板取外して交換する事にした。

 

GT管ソケットはそのままとして、自作アダプターもそのまま使用する事にした。

 

優秀な真空管に恵まれ、いよいよ楽しくなってきた。

 

今のところ安価なこの真空管は仕上げの良い未使用品であるが、僅かな特性差がある。しかし聴感上は差がない。

 

6SN7パラ接続代用 単3極6S3P実装実験

最近、真空管が高騰している。

特に低周波増幅管が顕著である。

ならば代用球を探そうと、始めたネット活用である。今はAIがあるので、名も知らぬ球の活用に苦労しない。

一方でインフレによる

従来の名球がどんどん価格が上がり、他方で需要のない戦直後時期の戦闘機搭載真空管が沢山ある。

米国製だとwestern electricとそれに関連するブランドも数多くあるが、既に知名度が上がり従来品の低周波増幅管より遥かに高価である。

例えばwe437aは1本38000円で、かつ在庫なしである。

しかし同時期のソ連製が、western electric相当品として多く存在する。

軍用品だから、日本製や中国製は少ない又は皆無である。

こんな物がウクライナ経由なのか、今頃多数出回っている。

片っぱしから、あさりAIで調べていくと特殊な脚ピン配列ではあるが興味津々である。

 

前回ブログのソ連製6j51pも想像以上に結果が良かった。

何十年か前に作ったWE300Bアンプの製作時期は、真空管の選択がある程度限られていて、出力トランスやコンデンサーなど回路部品の交換で音質を決めていた。

しかし今はこうした真空管がたくさん放出されている。

 

脚ピンの配列さえ考慮すれば自由度は極めて高い。

 

そこで前回ブログの6j51pの時の様に、GT管→MT管のアダプターを製作する。GT管ソケットは10個買った。

今回の6S3Pはカソード抵抗を低くしてIPを大きくとる作動特性が推奨であるが、そんな事は後回しでまずは現用300B アンプでテストをしてみるf:id:we300ba:20260821070450j:image

f:id:we300ba:20260820101516j:image

テスターで電圧を測ると、Ek=4.3V

Ep=192Vである。従ってRkが2.2KΩだからIpは2mAである。

そして、出てきた音であるが前回ブログの6j51pとはまた変わり、比較すると6j51pの時の低域量感はスッキリして、低域の伸びは良く全帯域フラット感があり、爽やかな音である。

まあ、Rkをもっと下げればまた音は変わるが、しばらくはこのままで使ってみよう。

 

6sn7パラ接続代用5極管3結

6j51pというロシア製5極管をフリマサイトで未使用品4本1400円送料込みで入手した。

購入前にgoogle AIでスペックを調べると

 

【3結時の主な電気的特性(目安)
高Gm管であるため、3極管接続にすると非常に高い増幅率(μ)と低いプレート内部抵抗(rp)を持ち、オーディオアンプの強力な電圧増幅段やドライバー段として優れた直線性を発揮します。 [1, 2]
増幅率(μ): 約 50 〜 60
相互コンダクタンス(\(g_{m}\)): 約 15 〜 20 mA/V
プレート内部抵抗(\(r_{p}\)): 約 2.5k 〜 3.5k Ω
最大プレート損失(\(P_a + P_{g2}\)): 合計で 約 3W 未満(5極管時の規定値 \(P_a=2.5\text{W}\)、\(P_{g2}=0.6\text{W}\) に準拠するため、欲張らず安全圏で運用してください)】

 

との明記がある。

前述のブログ300Bシングルアンプは回路単純目的で6SN7はパラ接続にしてある。シングルの2倍の増幅率だが、この6j51pを使えばゲインが上がると画策して、この真空管が到着前に6SN7パラ接続→6j51p3結なるGTプラグの上にMT管ソケットを付けたアダプターを作っておいた。f:id:we300ba:20260724100524j:image

f:id:we300ba:20260724100525j:image

配達された6j51pを早速装着してみた。

音質は6SN7とはガラッと変わり、ゲインが上がり低域の厚みと量感がすごい。

まだ計測等はしていないが、しばらくこのまま使用して様子を見ることにした。

この球、お薦めです。

 


 

 

300Bシングルアンプ改善後の画像

前述の300Bアンプのさらなる改善をしようかな、と思い久しぶりに棚から下ろし作業用キッチンワゴンに載せ居間に持ってきた。

しばらく使用してきて問題がなく音が出ているので、もう少し音質を良い方向に変わらないか検討するためである。

まず先に前回までの改善後画像を上げてみた。
f:id:we300ba:20260702141100j:image
f:id:we300ba:20260702141126j:image
f:id:we300ba:20260702141148j:image
f:id:we300ba:20260702141204j:image
底板が鉄板であるが、300BのフィラメントDC点火用ブリッジダイオードの放熱器として作用している。

 

作業し始めてすぐに手が止まった。

最初、半田付け手順書をまず描きそれに従って製作してきたので、部分的に手を加えるには、その段階まで逆に分解しないと出来ないのである。

 

300Bアンプと言っても最低限の部品で構成すれば、ここまで密になることはないだろうが、やはり使用中のトラブルは避けたいので、OPTとB+の間に左右独立した即断ヒューズをつけたりしてあるので画像の通り手を加えるスペースがないのである。

20Wのホーロ抵抗器は金具を使わず、スルーホール基板に太めの引出し線があるソリッド抵抗で共どめ半田付けがしてある。これなんかは、製作時には可能でも分解時は容易ではない。

 

今回の製作例はそう言った意味では失敗であるが、まあそう簡単にトラブルは生じまい。

300Bシングルアンプ改善

EL34 既製シングルアンプを300Bシングルアンプに作り変えてきたが、改善策を少しずつ実施している。

回路図がなく記憶による製作であったが、それでも配線手順なるものをメモ書きしてきた。

f:id:we300ba:20260509082835j:image

たぶんこれを見られてわかる人は少なく、回路図のほうが便利で解りやすい筈である。

 

ところが今回のアンプ作りはスルーホール付縦3ホールがパターンで導通している。予め導通していては不都合なパターンを小型ルータで切断してある。(X印個所)f:id:we300ba:20260509092221j:image

こうなると配線に手を加える場合、やはり訳がわからなくなりこのメモ書きを捨てずにノートに貼りつけた。

 

さて、今回の改善点は

1   300BのRkを1KΩから4.7KΩパラ追加で合成抵抗820Ωにした。これによりノンクリップ出力は2.88Wに上った。さらに1KΩは10W型から20W型に変更してある。(10W型でも良いのだが、短時間でシャーシ内が熱くなる)

 

2   一番音質向上効果があったのは、初段6SN7のカソードパスコンをケミコンから銀タンタルコンに変更した事である。一般的にタンタルコンデンサは2次歪が若干多く、カサついた音を柔らかくする効果がある。

昔、ラックスのプリメインアンプはNFBループ外の入力側カップリングにタンタルコンデンサを、そして出力側カップリングにフィルムコンデンサを使用して、いわゆるラックストーンを創り上げていたのである。

 

今回は以上で、またしばらく使用して改善を続けたい。

3万円程の投資が、長い期間楽しめる、オーディオ趣味は素晴らしい。