初段管を12AU7からソ連製真空管6S3Pに載せ換えただけで、このアンプのバランスが崩れてしまった。
こうなる事はある程度予測が出来たが、結果が最良でなければさらに改良を続けるしかない。
音質が良くなっている事は確かでも、システムとして整っていなければ自然に使用頻度は下り、存在意義がなくなるのがオーディオの世界の決まりである。
メーカーの技術者はまず測定器とにらめっこで測定結果の最良化を図り、このアンプは搭載使用部品では最良ですと、発表するが、買ったオーディオマニアが惚れ込むのは数週間で、その後何かが違う、と気がつくのである。
そこでスピーカーが悪いんだと、思えば、さらに高価なセットに手を伸ばす。そして次々と買い換えていき、諦める。あるいはオーディオからあしを洗う。
これが現在のオーディオ業界の現実であろう。
その選択をしないマニアも真空管の劣化、アルニコマグネットの経年減磁など問題点はいろいろあるが、そこを体力のなくなった高齢者の様に他で補いながら、続けるのがマニアの楽しみでもある。
TANNOY HPDは経年減磁すれば低域での制動力が落ち締りがなくなる。
WE300Bは劣化してくれば、中音域は素晴らしいが、高域は中国製の真空度の良い新品300Bにはかなわない。
2回前のこのブログに書いた「12AU7は終わった」としたのは、無帰還での12AU7の当WE300Bアンプでは役目が終わった、という事である。
今回の話には、まだ続きがある。
それは次回にする予定です。












