タンノイスピーカー

何気なくグーグルニュースを見ていたら、タンノイスピーカー値上げという記事があった。

 

価格がレガシーシリーズのイートンで55万円である。もちろん1台の価格であろう。

初代イートンの価格は119000円であった。

所得水準が低かったので、発売当初は容易に買えるものではなかった。

 

新型レガシーシリーズはだいぶ以前に発売されたようだ。(知らなかった)

詳しく調べてみると、中心を貫通するツイーターはマグネット一体物である。

旧HPDはアルニコマグネットであったから、磁性体は一つでもホーンを長く取れたが、フェライトマグネットにすると、磁性体は厚さが薄くなりホーンの寸法不足になる。

 

どうしてもツイーターとウーハーのマグネットは別々にする必要性がある。

但し、マグネットの磁力は強く出来るので設計上、有利になる可能性はある。

 

この初代HPDシリーズも発売当時は、それ以前のモニターシリーズと比較され評価は決して良いものではなかった。

ただ、アーデンだけはラックスの38FDとの相性が良く弦楽器は最高であった。

 

そのHPDを手放さずに所持して来て良かった。

時代と共に、ドライブするアンプが変わりHPDをベストコンディションで鳴らせる時代がやってきたのである。

また、TANNOYスピーカーの中では総分解メンテナンスが出来るのは、このHPDだけである。

 

タンノイスピーカーはエンクロージャーと一体で良い音がでる事になっている。

だから置き方でまったく音が変わる。

特にHPDは低域のコントロールが難しく、それに失敗すると当然高域もキンキンして聴くに耐えられない。

 

ずいぶんいろいろな実験をして来た。

結局、床置きでも棚置きでもそのまま置いただけでは良い音は出ない事を学習した。

ゴムのような物でBOXの振動を低域で浮かせ、硬い床とか棚に置く。

又は、BOXを硬い重い物質に直置きにして、それをゴム片を介して床に置くなどである。

転居の度に苦労をして、両方やったが今は後者の方法で、3Cmのガラス板にBOXを直置きにして、その下にゴム板片を前2点、後1点受けしてスピーカーキャスターにのせてある。
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