LHH500の修理はネット上で多数の記述がある。
もうこの機種は修理屋さんでも詳細を知らない事が多いようだ。
philips製と言っても、日本マランツが製造した物である。
まだ、相模原市上鶴間に本社があり、東北マランツに製造拠点があった。
私は、この会社がアメリカのスーパースコープ社の経営権があった時に在籍していた。
その後、その経営権がphilipsに移ったのである。その時はすでに退社していたから、退社時点ではCDプレーヤーは誕生していなかった。
最初から話が余談になってしまった。
ところで、このバカ重いLHH500は17Kg程あり、修理はまずキッチンワゴンに載せる事から始まる。
常時設置してある位置とワゴンとの高さの差は10Cmの差もない。ワゴンは回転自在である。
ご存知の通り、重い側板と天板をまず外す。
ここでさらに全面パネルを外す方がいるが、クランパーベルトの交換だけならば、それは必要がない。
トレイを出した状態でひとまず電源を切る。
クランパーブロックをM3のビス2個を外せば、ごろっと取り外せる。その時引っ掛かっているベルトも外す。
クランパーブロックが外れたら、後はテーブルの上で白いデルリン製カムなどを洗浄掃除をして、新しいゴムベルト(2本)に交換をして元にもどすだけである。
ゴムベルトを引っ掛けるのには、ピンセットなどを使った細かい作業になる。
ちなみに、トレイベルトの交換の必要性はほとんど起きない。
クランパーベルトの伸びは、この機種の悩みの種である。