演歌歌手の一生現役は難しい

先日、NHKローカル局の放送で70歳になる現役歌手が新曲を歌っていた。

まず気になったのが、声にデジタルエコーをかけ過ぎてとても歌唱とは思えない。

デジタルエコーであるから、トンネルの中で声を出す反響とも違う。

 

実は最近CDを買う機会が多いが、高齢の歌手はレコード会社の調整卓エンジニアにより、このデジタルエコーがかけられている事が多い。それも、かけ過ぎ!と声を上げてしまう程デジタルエコーをかけているのである。

 

歌手は高齢になると、無声音は出しにくいし、音域はより低く狭くなる。

最近引退した演歌の大御所は、テレビで聴いていて、よく恥ずかしくないものだと思っていたが、やはり出なくなった。

美輪明宏氏は、人様に聞かせる声が出ないと歌手としての出演を断っているそうで、これが歌手としての当然の責任である。

 

レコード会社や放送局にも視聴者を馬鹿にしたような低レベルの調整卓エンジニアを使っていることに問題がある。

 

決して安くはない金銭の代償がこの声(音)であるならば、いくらオーディオ機器の性能にこだわっても無意味なのである。