オルトフォンのカートリッジにMCトランス内蔵品が発売された。
40年ぶりであるそうだ。
一般的にトランスは小さいと高域特性が優れ、大きいと低域特性が良い。
コア材はケイ素鋼板、パーマロイ、アモルファスなどがあるが、これもどれが良い悪いと言う訳ではなく、それぞれに特徴がある。
必ずしも高価なコア材や大きなトランスが、一般的に音が良いという訳でもない。
大昔のwestern electricのトランスには純鉄が使用されていた物もある。
ここでのオルトフォンのトランス内蔵カートリッジはパーマロイ材を使用との事で、かなり小型なトランスを内蔵しているものと思われる。
微小信号であるから製造技術は高度になるが、小さなMCトランスから出てくる音はさぞかし音が好ましいものだと推測出来る。
http://www.phileweb.com/news/audio/202311/24/24886.html
真空管アンプ等でも時々巨大なトランス類を誇らしげにお使いのアンプをお見受けするが、トランスは扱う出力容量ぎりぎりの方が昔から音が良くなると言われている。
音が良いとは、高域から低域までバランスのとれた状態を言うのであろう。
周波数特性や歪率を測定した値だけではない。