これまで製作編としてきましたが、ここらで調整段階に入る事にしました。
出てくる音とは裏腹に特性の悪さに驚きました。
まあ、低電圧作動ですから予想はしていましたが、波形をとってみると情けない結果でした。
まず、出力管との歪の打消しを試みましたが、12AT7のバイアスはほぼゼロバイアスが良好でした。Rgが560KΩ(正確には違う)ですからそれもありかなと、一応Rkはダイオード(0.6V)に変更しました。
高出力での最もきれいな波形はなんと20mWです。
そして最大出力は0.3W(両chで0.6W)です。
普通なら、この電気的特性だと実用性はありませんが、さすが直熱管シングルアンプでヤマハの10Mを低域から高域までバランス良く、聴感上の歪み感もありません。
それなりに広い居間ですがパワー不足もありません。
真空管アンプ、特に直熱管シングルアンプは測定器とにらめっこだと進歩がありません。
これにて完成として、デジタルアンプがどかされて、このアンプが鎮座しました。
最後に、内部と底部の外観もアップします。
※このアンプ接続される機材の出力インピーダンスは600Ω以下である必要があります。