CD34はだいたい1年に1回位、何らかのトラブルがある。1985年購入のこのCDプレーヤーのユーザーはこの修理に熟達しないと長期間愛用する事は出来ない。
今回は5年ぶりにトレイのベルト交換である。
5年も経てばベルトだけの入れ換えただけでは不十分である。
ギアやプーリーを入念に掃除をする。シリコングリスが塗布してあれば、それらをよく拭き取り、新たに微量を塗布する。
ゴムベルトをかけ変え、元のようにビス固定すれば完了である。
このCDプレーヤーの最も多いトラブルが、トレイが最後のあと一歩手前で止まる事だ。
もちろんベルトが新品なら多少の負荷にも関係はしない。この現象はクランパでディスクを押さえる時、トレイの奥に設けられた勾配をローラが乗り上がる最後のトレイモータの最大の仕事である。
金属製のブラケットの中央部右にあるローラがそうである。ここにも若干のグリースを塗布して滑りを良くしておくと、この坂道をローラは駆け上がる事が出来る。