30年余まったく壊れなかった自慢のアンプが今朝突然に「ブツ」というやや大きな音をたてて音が消えた。
このアンプには保安用の速断ヒューズがいくつも要所要所に設置されているので、このヒューズが飛んでいるものと思っていた。
中を開けて一個一個調べると、何一つ異常はない。
比較的浅い小型のシャーシに組んであるので、こうなると難儀である。
WE300Bのフィラメントはしっかり点灯している。
しかも両チャンネルとも音が出ないのだから、電源回路である事には間違いない。
一つ一つ電源回路をテスターで当たっていくと、初段の+Bが出ていない。ほのかに煙も出てきている。
半田付けを外してみてびっくり。
made in USAの電解コンデンサーの短絡であった。
ここには350Vがかかっているが、まさかこれが短絡するとは思ってもいなかった。
とりあえず部品箱の中にあったニッケミの500V22μFに
交換して修理完了となった。
(その後、このポイントに350Vは高すぎと気付き250Vに変更。350Vは製作当初の真空管6267使用時で12AU7に変更後もここの電圧はそのままであった。)
古い機材の故障はやはりケミコンが最初である。
しかし、WE300Bはもちろんの事、電解コンデンサーが30年余りもよくもったものだ。
今後は他の電解コンデンサーも寿命を迎える事になるのか。それともユーザーの寿命が先か。。