私の現在使用中のWE300Bシングルアンプの電源回路です。
記憶に基づき手書きで画像にしました。
PTのAC電圧が350V X2ですから、DCピーク電圧はおよそ最大490Vとなります。
しかし、タイマーリレーRLスイッチにより電源オンから20秒間は15KΩを通してコンデンサーに緩やかにチャージされます。
そして、それまでの間に、まず300Bのフィラメントが、つぎに5RK16のヒーターが加熱完了しています。
500V500μFが490Vに達する前に5RK16から適正電圧が供給され始めます。
一旦、電源スイッチをオフにして、すぐにオンにしても、遅延リレーによりまた20秒遅れてB電圧が出力されます。
電源フィルターは500μFでかなり平滑化されていますが、5RK16の内部抵抗を通してWE300BにB電圧がかかりますので、膨大な蓄電量がいっきに流れる事はありません。
しかも、この5RK16にはACがかかっていませんから、この真空管も30年前から、交換した事はありません。
普通、箱型オイルコンデンサーはAC整流のすぐ後に接続される事が多いですが、出力トランスの直前に配置した方が音質が良く、そうしてあります。
ダイオードに対しては、2μFのフィルムコンデンサーが付けてあります。
説明不足の面もあるかも知れませんが、かなり長期間のトライアンドエラーで組上げてきました。
今回はここまでといたします。