300Bシングルアンプの難しさ、その7

私の現在使用中のWE300Bシングルアンプの電源回路です。


f:id:we300ba:20210213094148j:image

記憶に基づき手書きで画像にしました。

 

PTのAC電圧が350V X2ですから、DCピーク電圧はおよそ最大490Vとなります。

しかし、タイマーリレーRLスイッチにより電源オンから20秒間は15KΩを通してコンデンサーに緩やかにチャージされます。

そして、それまでの間に、まず300Bのフィラメントが、つぎに5RK16のヒーターが加熱完了しています。

 

500V500μFが490Vに達する前に5RK16から適正電圧が供給され始めます。

 

一旦、電源スイッチをオフにして、すぐにオンにしても、遅延リレーによりまた20秒遅れてB電圧が出力されます。

 

電源フィルターは500μFでかなり平滑化されていますが、5RK16の内部抵抗を通してWE300BにB電圧がかかりますので、膨大な蓄電量がいっきに流れる事はありません。

しかも、この5RK16にはACがかかっていませんから、この真空管も30年前から、交換した事はありません。

 

普通、箱型オイルコンデンサーはAC整流のすぐ後に接続される事が多いですが、出力トランスの直前に配置した方が音質が良く、そうしてあります。

ダイオードに対しては、2μFのフィルムコンデンサーが付けてあります。

 

説明不足の面もあるかも知れませんが、かなり長期間のトライアンドエラーで組上げてきました。

 

今回はここまでといたします。