直熱管6P23P シングルアンプの性能アップ

以前のブログでこのアンプをアップしたが、出力が余りにも低く、このまま小出力で使用するも良いが、パワーを上げれば数段良くなると思い、そのままの状態で電源回路をいじってみた。

 

結論を先に述べると、相当良くなった。

内容は、電源回路をAC100Vの倍電圧整流回路にしたのである。

270μF 250Vのケミコンには、理論的には280Vのピーク電圧が予測されるが、直熱管のため瞬時に耐圧が下がる。

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プレート電圧が約2倍弱となり、完全正弦波での出力は20mWから125mWとなった。
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最大出力も0.3Wから1.2W(両チャンネルで2.4W)までアップした。もちろん、ノイズはない。

 

この値はデジタルアンプと比較すれば、バカにされそうだが、何のなんの比較にならない程良い。

まあ、好みにもよりますが。

相変わらず配線は理論的には間違っていないが、美的センスはあってもスペースがない。
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このアンプの置き場所が狭いスペースであるから、しょうがない。

 

オシロスコープの出力正弦波から判断して、出力管と初段管とで歪みの打消しが出来そうであるが、そこまで欲張る必要もない。

(後日、初段管のRkを調整すると、前述の完全正弦波出力は175mWに上昇する事を確認)

 

取り敢えず、このまま使用することにした。

 

何しろ1本150円足らずで過去に入手した真空管である。これ以上の深入りはあまり意味がないのである。

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