作るのは割と容易であるアンプ作りであるが、測定しながら最高の性能を整えていくのは、なかなか難儀である。
製作にちんたらやっても半月ほどだが、測定しながらの補正は半年、いやアンプによっては長い時は3年もかかることもあった。
そんな訳で当アンプは作り放しで終了とした。
音は良い。
だが最初から分かっていた事であるが、特性の特徴は静かに聴くアンプと言ったところである。
ちなみに1Kzでのオシロでの正弦波特性はこんなものである。

初段12AU7 波形歪なし 出力0.45W

初段12AT7 波形歪なし 出力0.5W

初段12AT7 100Hz歪なし 出力0.45W
まあ、結論としては0.5W無歪アンプである。
もちろん最大出力はこれより若干は上がるものの、あまり見たくはない波形になる。
ボール紙のシャーシであるから、いじっているうちに破れれば面倒になり、アンプの形をなさなくなる。
最後の印象として、この球は完璧に仕上げてもたいして変わるまい、ということである。
真空管アンプは出力0.5Wと言っても、半導体アンプとは異なり口径の大きなスピーカーを使えばかなりの音圧になる。こうした観点からはこのアンプは合格点がつけられる。