残るのは機材のみ

テレビアナウンサーの小倉さんが亡くなった。ご冥福をお祈りいたします。

小倉さんと言えば超オーディオマニアで有名である。

いつの時代にもこうした莫大な資金力のあるオーディオマニアがいるものである。

五味康祐氏から始まり、昭和、平成、令和と必ずこの道には有名人が存在する。

どちらかというと、ご自分では機材本体類をいじらないで、メーカー仕上がり品を片っ端から買い揃えて高額なオーディオ装置が備え付けられる。

これも立派なオーディオマニアである。

 

しかし、アンプやスピーカーシステムを自作したり既製の機材を改造してオーディオシステムを構築する人もいる。

昔からマニアと言われる人は、後者が多い。

また、そうした人も仕事が忙しくなると経済力や虚栄心により前者に移り変わっていく人も多い。

 

いずれに属するマニアも最期は大切な機材を残してこの世を去る。

主が亡き後は、ほとんどが一山幾らで他人の手に渡る。

遺族が思い出の物として残しても、使わないうちに劣化してやはり寿命をむかえる。

 

生きているうちに、このザマを認識していれば、物欲、金銭欲、名誉欲、権力欲etcはいくらか抑制出来、あるいはもっと長寿でいられるのかも知れない。