音質のチューニング

自分のオーディオシステムの音質チューニングを、全然しないで買ったままという人も多いでしょうが、たいてい遅かれ早かれ手を加えるのがマニアです。

 

過去に在籍していた日本マランツの社長の松本さんは、アンプの完成段階で都はるみの音源を指定していたというのは社内での定説でした。

これはいっけんバカバカしそうですが、理にかなっています。

 

謡曲というのは、オーケストラとボーカルがうまくミックスされており、交響曲なんかを聴くより短時間で音楽の試聴が完了します。それが聴き慣れた曲ならなおさらです。

 

次に言えることは、システムの構成を変えない事です。アンプやスピーカーそして音源を変えれば、当然すべてのバランスは変化してしまいます。

アンプのチューニングをしたいなら音源とスピーカーは一定にして、かつ見定めたパーツ一点に絞り数週間をかけて調整します。

パーツのターゲットに誤りがなければ、徹底的な一点集中で交換比較して完成した暁には、その時点でたいていスピーカーを交換しても好結果が得られます。

 

こうして自分流の音質は長期間かけて完成していくのです。